記事概要
産まれた直後の新生児にみられる痙攣のような動きがありますよね。結論から述べると、これはモロー反射という動きで新生児ではよくあることなので、病気なのではと心配することはありません。
今回はこのモロー反射についてご紹介します。この記事をみていただくことで、不安を少しでも取り除ければと思います。
モロー反射とは
新生児を見ていると、不意にバンザイをするように手を上げてからビクビクと手を震わせます。こちらは初めて見ると、痙攣しているように見え疾病や呼吸ができていないのではないかと不安になるかと思います。このような動きはモロー反射と呼ばれる新生児にみられるものです。
モロー反射とは、外部からの刺激に対して赤ちゃんが反射的に起こす動きのことで、頭を正面に向けて少し起こしたあと、急に頭を下げる、びっくりしたように両手をバンザイのように前へ広げ指を伸ばして開きバタバタさせます。音や光、感触など、外部からの様々な要因からモロー反射が起こります。また、自分自身の動きに驚いて、モロー反射が起こることもあります。
モロー反射は周囲の音、光、自分の体勢が変わったなどの刺激に対して反応します。そのため、大きな音をなるべく立てない、扇風機やエアコンの風が当たらないようにする、赤ちゃんの目に入る光を急に変えないなど、刺激となる要因をできるだけ少なくなるなるようにするとよいです。
モロー反射は、生後 0〜 4か月ごろまでにみられる正常な反射反応で、生後4ヶ月以降になるとおさまります。
異常な痙攣がある場合
モロー反射は新生児にみられる正常な反応ですが、動きかたによってはてんかんの疾患が見られる場合があります。てんかんは、生後4〜7ヶ月の赤ちゃんに多く見られる疾患です。てんかんの痙攣の症状をモロー反射と勘違いしてしまう可能性もありますが、反応の現れ方などに違いがあるようです。
てんかんとモロー反射の違いは以下が挙げられます
- てんかんの多くは生後3ヶ月〜8ヶ月をピークに発症
- モロー反射は赤ちゃんがびっくりするような刺激によって起こるがてんかんは、特にきっかけ無くいきなり起こる
- 目が覚めた後や眠いときに、突然頭部を前屈してうなずくような動作をする
- 体を折り曲げるようにお辞儀をしたり、両上肢を振り上げたりする発作が数秒続く
もし上記のような気になるような反応や動作が見られるときは一度かかりつけの病院を受診し相談しててみてください。
第一子での実例
私も第一子が産まれた直後に赤ちゃんがびくっとする動きを見てとても心配になりました。大人の会話や、赤ちゃんの顔を覗いたときなどにすぐにモロー反射が起きてしまい、自身の反射で寝ているところを起こしてしました。
その後、モロー反射であると分かり安心したことを覚えています。せっかく赤ちゃんがうとうとしていたのに、赤ちゃん自分自身の動きにモロー反射を起こして泣く姿を見ると、早く寝てくれと思う反面、まだまだ未成熟でとても愛おしく見えるようになりました。
私の赤ちゃんの場合、生後2~3日は少しの刺激でとても頻繁にモロー反射を起こしていましたが、外の刺激に慣れてきてだんだんと少なくなってきました。生後2週間ほどで大きな音や光などの急激な変化により反射が起こる程度に落ち着いています。自身のモロー反射で起きることもなくなり、そのまますやすや寝ています。
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